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全記事   »  2011年07月
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タイトルのような実験が成功されました。

内容を簡潔に書くと

①胎児のマウスの歯茎から歯の元になる細胞を採取して、培養によって「歯胚」という歯の原形の構造物を作った

②それを、別のマウスの腎臓皮膜下に移植して成熟させた

③ある程度成熟したら、更に別のマウスの歯を欠損させた部分に移し、歯として機能できるまで育てた

これを今までの研究より短期間で育てあげた



この実験では、1匹のマウスの歯を再生するのに2匹のマウスを犠牲にしています。

普通は移植すると拒絶反応が起こりますが、この実験では遺伝的特徴がほぼ同じ(同系統の)マウスに移植しているのでそれは問題となっていません。

しかし、実際に人間で実用化するには、成人になれば①のような歯の元になる細胞は自分自身には存在しないので、どこから元になる細胞を採ってくるのかが問題になります。

他人の、それも元になっている細胞を持っている人間となると子供から貰うことになりますが、これは道義的に問題があります。また、他人から貰うとなると拒絶反応に対処しなければいけません。


それよりも、京都大学の山中教授が開発した「iPS細胞といういろいろな臓器、器官の細胞に変われる細胞」が臨床応用できるようになれば、自分の体にある皮膚の細胞なんかに手を加えてiPS細胞にしてしまい、それを歯の元の細胞に成長させることも可能となりそうです。
これなら、道義的な問題、拒絶反応の問題もクリアできます。

ただ、iPS細胞を歯の元の細胞として使えるようにするには、まだまだ年月が掛かると思います。


もう一つの課題は、②のような成熟させる場所は自分の腎臓皮膜下は現実には無理なので、替わりの成熟させる環境を今後新たに考えて開発しなければいけないのです。
研究発表者は、誰にも負担をかけない体外で成熟させられる装置の開発を考えているようです。

これも、まだまだ時間が掛かりそうです。


でも、大変画期的な研究結果だと思います。歯の再生に少しずつではありますが近づいていると感じました。


以下、産経新聞 7月13日配信より転載

 歯のもとになる細胞から歯と歯周組織をセットでつくり、移植して再生させることに東京理科大の辻孝教授らの研究チームがマウスで成功した。入れ歯やインプラント(人工歯根)の代替医療につながる可能性がある成果という。13日付の米科学誌「プロスワン」に発表した。

 研究チームは胎児マウスの歯茎から上皮細胞と間葉(かんよう)細胞を取り出して培養し、“歯の種”となる再生歯胚を作製。大人のマウスの腎臓皮膜下に移植し、約60日かけてエナメル質の歯や歯槽骨などからなる「再生歯ユニット」に成長させた。

 このユニットを、歯を欠損させた別のマウスに移植すると、すぐに機能し、かみ合わせができた。歯槽骨は40日であご側と結合。歯には神経と血管が通い、刺激が脳に伝わることも確認した。実験には遺伝的特徴がほぼ同じで、拒絶反応が起きないマウスを使った。

 チームは平成19年、再生歯胚をマウスの歯茎に直接移植する手法で歯の再生に成功したが、かみ合わせができるまで歯が成長するのに約50日かかっていた。

 辻教授は「ヒトの歯が完全に成長するのに4、5年要し、従来法では時間がかかりすぎる。今回の方法は即戦力なので、メリットは大きい」と話す。

 ただ、臨床応用への課題は多い。
歯のもとになる細胞は、若年層なら親知らずから見つかる可能性もあるが、成長期が過ぎた大人には存在しない。また、自分の腎臓に移植して成長させる方法も現実的ではない。
実用化には人工多能性幹細胞(iPS細胞)で歯胚を作り、皮下や体外で成長させる技術などが必要だ。

 辻教授は「体外で作製できる装置が実現すれば、自分の細胞から作った歯や臓器を自身に移植する置換再生医療が現実味を帯びてくる」と話している。


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