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先日、テレビで阪神タイガースの選手が沖縄のキャンプ地で地元の小中学生を指導している番組を見ました。
元タイガース捕手であった解説の矢野燿大さん、ご自身が選手の時も同じように子供を教える機会があったそうで「中学生を教えるより、小学生を教えるほうが難しい」と仰っていました。

「小学生は体がまだできていないためか、中学生のように教えたことをすぐに修正・実践できない。小学生の教え方は私もまだ良くわかっていない」というような理由です。

これを聞いて私は共感しました。

歯磨き指導についても同じようなことが言えます。

手首の関節がしっかりしてきた中学生は、細かい磨き方の指導も意外とすぐに習得してくれます。
小学生、特に低中学年の子供に細かい指導をしても、それは小さい字もまだ書けない成長段階 なので習得させるのが無理な話です。

小学生の場合は、歯垢を落とすことは二の次で、良いところを褒めて上げて毎日楽しく継続して磨いて貰うことに重点を置いて指導をするほうが良いと思います。
後は、小学生は磨いているところと磨いていないところが極端な場合(変な癖)が多いです。ですので、歯の外側、歯の内側、咬み合わせ、奥歯から前歯と磨く順番を決めて磨かない場所が無いようにしようね、といった変な癖が付かない指導になります。

小学生は、しっかり磨けていなくても(歯垢を落とせなくても)いいと思います。口全体を偏らず磨いてもらうこと、それを継続してくれる事(出来れば楽しく)が大事だと思うのです。
歯垢を落とすのは、親御さんの仕上げ磨きが大事になります。

まず、磨く習慣をしっかり身に付けてもらって、小学生高学年か中学生の手が上手く動かせるようになった時点で、技術的なことを来院の度にワンポイント、ツーポイントでアドバイスする。

矢野さんも最後に仰っていました
「小学生は技術的なことを細かく言うより、練習の数を沢山こなすことが大事なのかな」
小さい頃に磨く習慣をしっかり身に付けていない場合は、中学生になって技術的なことを指導しても、それはやれば出来るけれどやらない、になっていましますから。
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歯の表面のエナメル質という部分は、ほとんどハイドロキシアパタイトという硬い結晶で成り立っていです。

まず、このハイドロキシアパタイトが酸に溶かされて結晶構造が崩れ(歯の脱灰)、その脆くなったところにむし歯が侵入することで虫歯が生じ始めるのです。

最近多くの商品が売り出されているキシリトールなど糖アルコールを甘味料としたガムは、虫歯菌に酸を作らせない甘味成分なので、そ虫歯を発症させない(非う蝕性)ガムとして噛んでいただけます。

また、ガムを噛むことによりだ液の分泌量が多くなるので、食後に酸性に傾いた口腔内のpH(ペーハー)を、大量のだ液ですみやかに中性に戻りやすくします。つまり、歯が溶けにくい環境にすぐ戻してあげられる効果もあるのです。

誤解の無いようにしていただきたいのですが、このガムを噛めば他に砂糖入りのお菓子を食べたり、ダラダラ食いをしてもむし歯の予防ができるという事ではありません。
このガム(食品)自体はむし歯を起こさせる危険性が無いので、口が寂しいときにお菓子の変わりにすると良い。
さらに、食後に噛めば噛まないよりは口の中が早く中性に戻るので、多少はむし歯になりにくくする効果があるということです。

キシリトール糖アルコールについては、東北大学歯学部口腔生化学講座山田正先生の"キシリトールの「うそ」「とほんと」"にとてもわかりやすく解説されていますのでどうぞご覧ください


もう一歩踏み込んで、歯を硬く強化する効果のあるガムがリカルデントPOs-Ca(ポスカ)です。

この二つのガムは、むし歯菌に酸を作らせない糖アルコールを甘味料としているだけでなく、歯を硬く丈夫にする(再石灰化を促す)次の成分を含んでいます。

リカルデントは、CPP-ACP(カゼインホスホペプチド-非結晶リン酸カルシウム複合体)
POs-Ca(ポスカ)は、リン酸オリゴ糖カルシウム

ハイドロキシアパタイトはリン酸カルシウムで作られている結晶です。

同じく、CPP-ACPもリン酸オリゴ糖カルシウムもリン酸とカルシウムから成る物質なので、食品中の酸や虫歯菌の作る酸で溶けて崩れたアパタイトの結晶(脱灰)をすみやかに元に回復する(再石灰化、歯の強化)効果があります。

この二つの製品は、虫歯にならない(非う蝕性)ガムの中でも、歯を積極的に丈夫にすることで虫歯になりにくくする効果をも備えており、お薦めと言えます。


昨日、ある種のミュータンス菌に感染すると脳出血のリスクが4倍になることを照明した論文が発表されたとのニュースがありました。

以下【共同通信】より

虫歯菌で脳出血リスク4倍 日本人の8%保菌と阪大など


 口の中で虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種が脳出血のリスクを約4倍に高めることを大阪大や浜松医科大、横浜市立大などのチームが突き止め、27日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載された。脳出血の新たな危険因子とみられ、予防や治療薬の開発につながる成果。

 ミュータンス菌は日本人の60~70%が保菌。チームは、ミュータンス菌のうち「コラーゲン結合タンパク質」を持っている特定の菌に着目。このタイプの菌は日本人の約8%が持ち、脳出血の患者では約30%が保菌していた。発症リスクは約4倍になる計算。菌は口移しなどで母子感染する恐れもある。

ミュータンス菌の一種を投与</strong>し、脳出血の<strong>面積</strong>が広がったマウスの脳(右)と投与していないマウスの脳(和田孝一郎大阪大准教授提供) ">ミュータンス菌の一種を投与し、脳出血の面積が広がったマウスの脳(右)と投与していないマウスの脳(和田孝一郎大阪大准教授提供)



この論文に目を通してみました。

論文中では、血中にこの特殊なミュータンス菌が居ると、脳出血が起こった場合にそれを重症化させることを明らかにしています。

しかし、この菌が直接脳出血を引き起こすわけではないことも明言しています。

更には、口腔内に保有しているからといって発症の危険性が4倍になるとはどこにも書かれていません。


「脳出血リスクが4倍」は本当か?

実験マウスの脳で出血が起こった時に、「コラーゲン結合タンパク質」を作る特殊なタイプのミュータンス菌が血中に感染していると、脳での出血面積が約4~5倍になっているのはわかりました。

しかし、このタイプの菌が単独で脳出血を起こすわけではなく、脳出血が起こった場合この菌が血中に存在すると出血が広範囲に渡り重症化しやすいという事をこの研究論文は述べています。

発症する危険性が4倍になるなどとは論文中に全く記載されていません。

症状の出ない不顕性の脳出血で済んでいたはずが、このタイプの菌が血中に居ると症状が出たり死に至るような脳出血になりやすいから、発症リスクが高くなるとの解釈はできるかもしれませんが。

それとも、「このタイプの菌は日本人の約8%が持ち、脳出血の患者では約30%が保菌」という調査結果から、単純に30÷8=約4倍ということでしょうか。
しかし、そんなことは論文中には書かれていませんし、次に述べるようにそのような論理は一般的には通用しないと思います。通用しないから論文にも記載がないのです。



「このタイプの菌は日本人の約8%が持ち、脳出血の患者では約30%が保菌」の解釈について

正確には以下の通りです。

「このタイプの菌を口腔内に保有している人の割合は、調査した脳出血罹患の無い平均年齢60半ばの高齢者では8.5%。
一方、ほぼ同年齢の脳出血罹患歴ありの人では27.0%という結果であった。」

27.0%のこの菌を現在保有している脳出血罹患者が、脳出血になる前から保有していたか否か、それはこの調査ではわからないのです。
また、脳出血によって口腔清掃が行き届かなくなったなど何らかの環境の変化で、口腔内の細菌が変わる可能性も無いわけではありません。
ですから、単純に30÷8=約4で発症リスク4倍と言及してしまうのは誤りであり、論文中でもそのような文章はありませんでした。
このリスク4倍は、マスコミ向けにインパクトがあるように作られたものでしょう。

もう少し若い年齢を対象にして、この菌を口腔内に保有している人と保有していない人で将来脳出血を起こす確率がどうかを比較調査できれば、この菌の危険度が何倍になるか正確にわかります。
でも、そういう調査は難しいでしょうね。

また、確かに脳出血罹患の無い人より有る人の方が保有している確率は高いですが、27.0%とは4人に3人はこの菌を現在保有していないのに脳出血になっていると見ることもできますね。



ミュータンス菌の一種(「コラーゲン結合タンパク質」を持っている特定の菌)を投与したとは?

マウスでの実験では、この菌を口腔内に感染(定着、保有)させたのではありません。
なんと、血管内に菌液を直接注入したのです。その後に、脳の血管を傷付けてどれだけ出血したかを、菌液を注入せず血管を傷つけただけのマウスと比較しています。

日常で血管に菌を直接注入などはあり得ません。口腔内に定着したこの菌が、何らかの原因で血中に入る場合を更に考えなければいけないでしょう。

1.歯周病、歯肉炎の出血している歯茎の血管から血中に入るケースが一番考えられると思います。
2.口の中をケガしたとか、口内炎や風邪による喉の炎症で粘膜が荒れたところから血中に菌が入る可能性もあります。
3.抜歯等の口腔外科処置の場合は、一時的に口腔内の菌が血中に入ります。

血圧が高かったり、動脈硬化の進んでいる人は血管が傷つき易くなっているので、そういう人が1-3のような場合危険を伴うでしょう。


論文で明らかなのは、
「コラーゲン結合タンパク質」を持っている特殊なミュータンス菌は、単独で脳出血を誘発するのではない。
脳出血が起こった時、それを憎悪、重症化させる危険な因子である。


血中に存在すると脳出血において危険な菌ではあるのは事実です。
が、口腔内に保有していてどの程度危険かまでは、この研究論文では言及できないのです。


この特殊な虫歯菌が脳出血にとても大きく関与しているように受け止めがちになるニュースです。
しかし、この菌が口に居るかどうかよりも、血管自体が傷ついて出血し易くならないように全身管理をする事が先決だと私は思います。

硬い毛の歯ブラシを使ったり、力を入れすぎるのを止めてみてください。

それでも治らないときは以下の方法を試みてください。


1.歯磨き粉の研磨剤の使用を減らす
   
歯磨き粉を少量にする
研磨剤の少ない、あるいは入っていない歯磨き粉を使う



2.しみる部分を再石灰化させて、しみを減少させるためフッ素を使う

歯磨き粉の使用料を極端に減らすと、歯磨き粉に入っているフッ素の効果が減少するので、次の使用法を試みてみてください。(むし歯予防にも適しています)
   
空磨き後に、歯ブラシの幅分の量のフッ素入り歯磨き粉かフッ素ペーストを歯に塗って、少量の水(10~15cc)で30秒間グチュグチュ洗口する。
(歯磨き粉の場合はあくまでも塗るのであって歯ブラシで擦らないでください)
それ以上すすがず1時間飲食を控える
知覚過敏用の歯磨き粉でフッ素入りなら尚良いと思います

あるいは、MIペーストという歯の成分となるリンとカルシウムを豊富に含んだ商品を歯磨き後に塗布してみてください。この商品も歯の再石灰化を促進させます。



3.食べて30分は歯磨きを控える

食べ物の中の酸によって食後特に30分は口の中が酸性に傾いていることが多いのです。
醤油や酢を用いた調理品、トマトなどの酸っぱい野菜、果物など

この時、歯の表面は酸で少し柔らかくなるので、歯磨きで擦ると歯がすり減って、知覚過敏を治りにくくする可能性があります。

ですから、食後すぐに歯を磨く習慣のある人は、1.2.の方法で改善が無ければ、30分は歯磨きを控えてみてください。
以下のような質問をされることがあります。

「食後、歯を磨くのと、うがいだけするのとではやはり効果は全く違いますか?」

歯垢を落とすという意味では、全く違います。

むし歯菌も歯周病菌も歯垢の中に住み着いて悪さをします。

その歯垢はうがいでは全く落ちません。

ですので、うがいは歯磨きと同等のむし歯、歯周病の予防法にはなり得ません


ただし、
歯周病予防と違ってむし歯予防に関しては、口に残った食塊を落とす効果はある程度あると思います。


食後、食塊(特に糖質、炭水化物)が沢山しかも長く口に残っているほど、むし歯菌がそれを餌にして食塊の中で急激に増え酸を作ります。
すると、食塊と接触している歯面は、食塊からにじみ出る酸で脱灰を起こしてしまうのです。(食塊を介して歯が溶かされる)

ですので、歯にこびり着いたり挟まったりした食塊をよくうがいをして除去することは、ある程度むし歯予防の効果があると考えています。

また、歯にこびり付き易い食品を摂取した後は、歯垢を落とさなくても食塊を落とすだけの歯みがきでも意外と虫歯予防に効果があると思います。



最後に誤解の無いように再度

食塊による歯の脱灰を防止するのであって、虫歯菌の存在する歯垢による歯の脱灰はうがいでは防止できません。




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